第九話 事故

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「してくれよ。俺、トラウマになりそうだから」 もう、何か情けなくなって慶子の上に覆いかぶさった。 「重いか?」 「……重くない。嬉しい。邦仁さんと、もうちょっとこうしてたい」 「……わぁったよ」 慶子を抱き締めて目を閉じて、また眠りに付いた。 慶子もそのまま眠りについて、朝7時。 トイレに起きた慶子が、トイレで俺の渾身の固結びで解除難解の腰ひもに戸惑って、あわや大惨事になるとこだったと、怒ってベッドに戻って来たので、起こされて笑った。 涙目で、訴えかける慶子はやっぱ可愛くて、もみ合いになってまた短パンが落ちて笑ったけど、そう言う訳分かんねえ事、一つ一つが、後になっても楽しいままだった。 朝飯は、慶子が昨日の残りの明太と目玉焼きに、インスタントの味噌汁で、和食の朝食を拵えて喰った。 台所の片づけの後、慶子を家まで送ると言ったが、俺がBBQに行く事をうっかり話してしまったから、自分で帰ると行って、部屋で別れた。
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