変わらない愛⑦

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好きだ。 その一言がこんなにも難しいなんて。 このままではいたずらに時間が過ぎていくだけだ。 …早く告わないと。 19時を過ぎた頃、無理やりPCをシャットダウンすると帰る支度に取り掛かった。 「え、なに。 健もう終わったの?」 定時は当たり前に過ぎているというのに、隣のデスクから飛んできた矢野先輩の言葉は、いかに自分たちが会社に身を削られているのかがわかる。 「いや…。もう家に持ち帰ります」 「ふーん。 なんか大切な用事?」 「…そうです。 すいません、お先に失礼します」 オフィスを出てエレベーターに乗り込んだ。 スマホに表示された彼女の携帯番号を見つめながら1階へ到着するのを待つ。
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