街の声。

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街の声。

街は今日もきっとささやいてる。 「街の声。」 コンビニの灯りを見つめて 街の息継ぎを見ているような錯覚を そっと胸に抱きしめている ささやき声を聞く人はいません そんなものはないって言ったから もう聞こえないのです もう聞こえないのです 妖精がいないって誰かが言うたびに 妖精がひとり死んじゃうんです だからわたしは だからわたしは きっと街の声を殺してしまった わたしが殺してしまった 声は届かないと意味がないのです 空気の震え 一次元的な震え それをわたしが それをわたしが きっと殺してしまったのです 24時間営業のコンビニが 灯りを消すことが出来ないように わたしが目を開いてるあいだ 街はかたかたと動いている 誰かが動いている 誰かが動いているあいだに 街はささやけない 街はささやけない 街はもう歌えない 街はもう歌えない 街はもうずっと 街はもうずっと 息継ぎばかりして 息継ぎばかりして 永遠に歌い出せない だから街の声は死んでしまった だからわたしの街の声は死んでしまった
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