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第一章 再会
「次!徳井打つか?」
所長の堂藤はそう言うと、徳井にバットを渡した。
「まじっすか」
口では面倒くさそうに言いながらも、徳井はバットを握る
「腰やるなよ」
妻の幸恵がすぐさまちゃかした。今日は、徳井の所属する会社を含め同業他社の親睦会 として、ドームを借りて
野球 大会がひらかれているのだ。
「旦那、スポーツは得意?」
徳井の同僚榊真一の彼女である、吉原恵が聞いてきた。
「んー、どうなんだろ。無難にこなすって感じかな」
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