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第五話 結末
神埼 亜希殺人事件の解決は、その殺害の首謀者だった組の幹部がその組の洗いざらいの罪を告発した中で明らかになった。
よっぽど、腹に据えかねる思いだったんだろう。
自分が今度どんな報復に晒されるかも充分覚悟出来なければ、到底やってのけることの出来ない、まさに狂気の沙汰だった。
告発した当事者を除く組長を始めとした組員達は死にもの狂いで罪状を否認したがそうはさせなかった。
そこには今まで力になってやれなかった『ショウ』への罪ボロシのつもりも含めて。
全部の裁判が終わったら『ショウ』に会いに行こうと思った。
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