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「ねえ、赤でアンダーライン引いたところは、必ず読む様にって、言われてて」
何が書いてあるか知らねえが、録な項目である気がしない。
「読んだのか?」
慶子は首を横に振った。
「5時頃、家に来て、今日は私とデートした後、夜のお店で接待だから、邦仁さんいつもより格好良い格好で来るから楽しみにしててって。本当、今日はいつもと違う。 今日はせっけんの香りじゃなくて、何か大人の人の香水の香りがする。 あっ、でね。それからお夕飯の手伝いしてたら、あんまり本読めなくて、序章のキスとベッティングしか読んでないの」
( ろくでもいにしても、ギリギリセーフだ )
念の為、後で一通り目を通しておこう。
ホッと胸を撫で下ろしたのも束の間。
「ねえ、邦仁さん。 夜のお店って、何?」
( しゅうへぇえええいいいいぃいい! )
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