最後のプロポーズ

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その夜、玲奈からメールが入って、僕は週末飲みにでも行こうと玲奈を誘った。 僕は、高校の頃を思い出して、何となく心臓が高鳴る感じがして嬉しかった。 週末金曜日の夜、玲奈と僕は待ち合わせをして、居酒屋に飲みに行った。 まずはビールで乾杯して、食事を注文した。 僕は玲奈に、高校卒業後どうしていたのか聞くと、玲奈は東京都内の音楽大学に進学したけれど、大学2年生の頃におとうさんが亡くなられて、おかあさんに経済的負担をかけたくなくて大学を中退したとのことだった。 大学を中退して昼間はビル掃除の仕事、夜はスナックでバイトしているとの話しで、今日は、夜のスナックのバイトは休みという話しだった。 玲奈はこの3年間苦労したようで、玲奈は僕より大人びて見えた。 でも、お酒が進むにつれて玲奈はよく喋って、高校の頃の元気な玲奈を思い出すような感じがした。 玲奈と僕は、高校時代の吹奏楽部の思い出話に花を咲かせて、お互いに楽しい時間を過ごすことができた。 その後も、玲奈と飲みに行くようになり、何となく玲奈と僕はお付き合いしているような感じになっていった。
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