【正邪の行進】

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{1} さて。 今日は12月24日。 言わずと知れたクリスマス・イヴですね。 と、なれば… 今夜は、世界中の良い子の元へサンタさんが素敵なプレゼントを贈りにやって来るはず…。 皆、枕元に靴下を置いてワクワクしながら眠りにつく訳です。 しかし… こう考えた事は、有りませんか? 「サンタさんって… たった一人でプレゼントを配ってるの?」と…。 考えてもみて下さい。 たった一人で世界中…いや、地球上のありとあらゆる子供達の家々、一軒一軒全てにたった一晩のうちにプレゼント全てを配り歩くなんて… 普通で考えましたら、どんなにスピード物流が発達した現代でも不可能に近い…いや、全く持って不可能なはずです。 しかし… 実は、ここに一つ『突破口』が有るのです。 それは… 『時差』です。 ご存知の通り、地球には時差というものが有ります。 例えば… 日本が昼間である時、地球の裏側の別の国は深夜である訳ですよね。 つまり、サンタさんは その時差を巧みに利用し、あたかもたった一晩のうちに全世界にプレゼントを配っているかのように見せ掛けておいて、実は丸二日間かけて配布業務を行っている訳なのです。 勿論、それを成し遂げるには超ハイスピード飛行が可能なソリも必要ですし、トナカイ達にも不眠不休で頑張ってもらわなければなりません。 今更ながら申しますと、 サンタさんは『生身の人間』ではありませんし、 トナカイ達も『生身のトナカイ達』ではありません。 もしも、生身の人間やトナカイ達が超ハイスピード飛行を丸二日間ぶっ通しで行ったりしたら、普通なら身体機能に異常をきたし、場合によっては死に至る事でしょう。 ソリにしても、強力な風の抵抗や急激な気温の高低差…そんな過酷な状況下でも決して破損しない 超硬質で、かつ超軽量な物でなければなりません。 現在… 地球上に現存する物質でその条件を満たす材料と言えば…例えば、超硬質チタンかレアメタルを含有させた超合金あたりでしょうか。 しかし、それを使うとなるとそれ相当の重量が伴います。 もし、超ハイスピード飛行向きに軽量化させるとなると、物凄く高度な技術力が必要となりますし、恐らく現代の地球上の技術を持ってしては、不可能に近いはずです。 つまり… そういったあらゆる観点から検証してみましても サンタさんをはじめとしてトナカイ達、ソリ、その全てが『特殊で神秘的存在』となる訳です。
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