59人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
「先輩、俺は唇にって言った、のに…」
そう言いながらも、佐伯くんは頬を押さえたまま真っ赤になって俯いて固まっている。
「…恥ずかしかったの。これが私の限界」
そう言った私に、彼はクスリと笑った。
「…仕方ない。今回はコレで我慢する」
そう言った彼が私を抱きしめた。ふわりと男性用の香水の香りが鼻をかすめる。
「…でもね、先輩?俺、誕生日が12月27日なんだ」
そう言って、彼は耳元でクスクスと笑った。
「待ってるね。先輩からのキスのプレゼント」
そう言って、彼は私の頬にキスをした。
最初のコメントを投稿しよう!