クリスマスの奇跡

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「先輩、俺は唇にって言った、のに…」 そう言いながらも、佐伯くんは頬を押さえたまま真っ赤になって俯いて固まっている。 「…恥ずかしかったの。これが私の限界」 そう言った私に、彼はクスリと笑った。 「…仕方ない。今回はコレで我慢する」 そう言った彼が私を抱きしめた。ふわりと男性用の香水の香りが鼻をかすめる。 「…でもね、先輩?俺、誕生日が12月27日なんだ」 そう言って、彼は耳元でクスクスと笑った。 「待ってるね。先輩からのキスのプレゼント」 そう言って、彼は私の頬にキスをした。
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