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龍馬ちゃんが、隆盛君の部屋へ駆けて行ってからの小五郎君は荒れていた。
中岡君に、隆盛君の悪口を延々と溢し続ける。
今度こそ、薩長同盟が結ばれるかと思ったのに…
中岡君は、小五郎君の悪口を聞きながら、心の中で溜め息をついた。
やっと、ここ、小松帯刀の屋敷に隆盛君と小五郎君が揃ったのに。
肝心の龍馬ちゃんのせいで、2人がヤキモチから仲違いするなんて……
中岡君の心境は誰でも理解できそうだ。
「大体、隆盛君は俺達長州藩を裏切ったじゃないか！
そんな奴と同盟を結ぶなんて………
この前も、下関での会談の予定をドタキャンしたし……
本当にムカつく！」
小五郎君が力説すればするほど、中岡君の絶望感が募ってゆく。
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