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卒業式が終わり、各々解散していく。
もう先輩たちも卒業か。
なんかあっと言う間だなぁ。
俺、高木和彦はなんだか感慨深い思いにかられていた。
「ねぇカノジョー!」
あの人(千石)はまた女子に声をかけて…。
「ねぇねぇ!もう卒業しちゃうんだし、せっかくだからメアド交換しない?」
「えーだってあんた彼女できたじゃん。いつまでもそんなんでいいの?」
「いいの、いいの。これとそれとは別だから。」
「彼女見てるよ?」
「え?!わっ!まってよー!薫ちゃぁん!」
千石さんの彼女とは俺の妹、高木薫のことだ。
あの二人はあんな感じだけどうまくやってるみたいだ。
まぁ兄貴としては少し心配なとこはあるけど。
イテッ。なんか胸が痛い。
俺…羨ましいって思ってる。
俺もあの人とああなりたい…
ってなに考えてんだ俺は!
気持ち悪いだろ!
だって先輩も俺も…男なんだから。
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