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「あんたが言うか?俺に恋愛のススメしといてからに」
沈黙が下りる。さあどっちが破る?
「じゃあまず。キスでもするか」
口火を切るのは年上から。
さりげに照れてるのか?マスター。
だけどするのは、俺から。
若さゆえ我慢は出来ん。
有機質の唇はフレームと違って暖かくて滑らかだ。
長々とアレヤコレヤと舐め回した後。
遠慮がちにマスターが囁く。
「できれば禁煙してほしいな」
…………無理。俺からタバコは奪えない。
ふうとため息をつき、
「今日は晦日。明日は大晦日。カウントダウンパーティー来るの?」
「当たり前だろ、監視に行かないと」
「誰の?」
マジで言うか、こいつ。
「あんただよ」
完
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