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「そこはちゃんと七瀬も考えていたみたいでさ。 後からすぐ従兄の兄ちゃんがサッカー部員引き連れてきたし、アイツの友達が俺たちの担任と学年主任を連れて来てくれてさ。 その後も俺が一人にならないよう気にして、よく話しかけてきてくれたんだよ。 俺がイチャモンつけられる度に『やめろよ!』って相手に言ってくれてさ。 そのお陰でイジメられる事もなくなったんだよ」 「そっかー」 「ゴンちゃん大変だったな」 俺たちがそんな言葉を呟いていると、 「うん。だから俺、七瀬が困っていたら今度は俺が助ける番だって思っているし、運動がダメな分勉強を頑張って、俺を笑っていた奴等を見返してやるんだ」 そう言って笑ったゴンちゃんが、 すごくカッコよく、頼もしく見えた。
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