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「でもさ、七瀬をそこまで男前に突き動かす力って何だろうね?」 俺の質問に他の3人も首を捻る。 「ゴンちゃん知らないの?」 勇作がゴンちゃんに聞いてみたが、 「うん、残念ながら知らないんだ。 ただその従兄の兄ちゃんとは小さい頃からよく一緒にいて、『お互い兄弟みたいに思っている』って聞いたことはあるよ」 そこで5時間目の始業チャイムが鳴ってしまい、この話しは俺にとっては名残惜しくもここで終了となってしまった。 ただ俺の中で 穏やかなだけの七瀬が 人並み以上に熱い男で、優しいヤツって印象に塗り替えられていて……。 七瀬と話してみたい。 もっとアイツの事を知りたい。 って心の片隅に変化が起こり始めていた。
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