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そう言うと、タクシー会社の制服のような姿から、所謂、イメージ通りの魔法使いのような黒いローブを羽織った姿で座ってた。
「えええっ?!」
「ノア・アシュレー、早く学校に入りなさい。入学式が始まってしまうよ」
そう言うと、目の前の大きな建物を指差して、微笑んだ。
僕は驚きながらも、ペコリと頭を下げると、小さな荷物を抱えて車を降りた。
「あ、スーツケースは」
思わず振り向くとそらこにはすでに車はなくなっていた。
当然、一緒に僕の大きなスーツケースもない。
「え、?ええ??」
『スーツケースは君の部屋に置いておくよ。早く、入学式の場所に向かいなさい。』
空から運転手のおじさんの声だけが響いてきて、僕だけが残されてしまった。
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