第1章

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西暦2349年。 目覚ましい科学の発展を遂げた地球は、滅亡の危機を迎えていた。 つまるところ、これまで幾度となく小説で、漫画で、アニメで、映画で、一大エンターテイメントとして人々をはらはらワクワクさせてきた外宇宙からの侵略と破壊に、本当に晒されていることになったからである。 その兆候が現れたのは、9年前。 太陽系内であれば、どの惑星へも進出を果たした人類が、未知の通信を受け取った。 科学者たちも、それを知らされた全人類も、遂に本物の宇宙人との遭遇かと、心をときめかせ、大興奮したのだが。 だが、未知の通信は、その名の通り「未知」。 どのような友好的な内容なのか、こちらと交流したいのか、外交希望なのか。 9年後、世界中の学者たちが集結して、遂に通信内容の解読に成功した。 それは、まさに「宣戦布告」。 地球という辺境の惑星に発生した微生物が、その惑星系全体に広まったので、一斉駆除するというものだった。
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