届かない声

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届かない声

  「どう言ったら、わかるんだ?俺達も生きているんだ、一つの命なんだぞ!」 「お願い、無闇に殺さないで!」 その様な悲鳴にも似た叫び声とは裏腹に、その大きな機械は彼等をバラバラに引き裂いた。 後には、青い匂いとディーゼルの臭いだけが、その場をおおっている。   そして、満足げに葉巻を吹かした一人の男が、その馬鹿でかい機械から降りてきた。
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