会話

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会話

私がタイプするコンピューターのモニターを覗きながら、小学校にあがったばかりの娘は、 「何の事か、わかれへんで?」と質問をする。 「そうやなぁ、、、トウモロコシとか、小麦とか、日本は本当に色んな食糧を外国から輸入してるやろ。向こうはな、簡単に沢山作ろうとするねん。それでな、大きな機械で、パァッとやって、少々の無駄とかは、問題とちゃうねんて。一つ一つ大切に育てて作ったら、人も沢山いるし、お金も沢山掛かるんやって。さぁから、無駄は無駄ちゃうねんて、、、」 と答えて、少し心が重くなる。 「さぁけどな、野菜も、穀物も同じ命やと思うねん。牛とか、豚とか、人もな、命の重さは同じやと思うんや。さぁからな、その命を無駄にするのは、いややねん。そんな事、書いてみたいんやけど、何か難しくてな。」 「でも、お父ちゃん、植物は、痛み感じへんねんて。ほんでなぁ、野菜しか食べへん人達は、植物には知性が無いって言ってるって、理科の先生、言ってたで。」 「そうかな、、ホンマにそうなんやろうか?でも、命は命やで。」 「だって、先生言ってたんやで!」 「そうかぁ、、、こんなん、先生に向って言ったらアカンのやけどなぁ、その先生、アホちゃうか?」
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