移動古書店文車堂とは?

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移動古書店文車堂(ふぐるまどう)   文車 聞き慣れない単語ですよね 文車とは 中世。平安時代あたりか  いろいろな書を 置いておく棚を備えた車を そう呼んでいたようです。 そして この名前 聞いたことがある方は。水木先生お墨付き(笑)。 妖怪好きですかね 文車妖妃(ふぐるまようび)。 この文車の上に置いてある書は 当事の恋愛物語やら もっとおどろおどろしい 女の情念が描かれた書の塊でありそれが文車妖妃と言う女の妖怪になったとか。 なぜ こんな妖怪の話が出て来るのかと言うと。 主人公 文庫 栞(ふみくらしおり)と関係があるからです。 勿体ぶってないで 教えろ ですか 読者も せっかちですねえ。 では お話しましょう。 文庫 栞の祖父 文庫 読本(ふみくらとくもと)が まだ若かりし頃 一人の女性と懇ろになりました。 その女性が 実は妖怪 文車妖妃だったのです。 実際 この読本氏は 昔からの書物の虫で 幼少の頃から  幻気堂(げんきどう)古書店の庫へ 籠っては 入り浸っている ような少年で 結局 彼は その幻気堂の書庫に住み着いていた妖怪 文車妖妃と結ばれて 子供を生ませたのが そう 栞の母親 文庫 文乃(ふみくらあやの)だったわけで まあ 妖怪と人間のハーフってことですね またこの 文乃も 書籍大好き人間になって 現在は 入り婿の筆雄(ふでお) と 一緒に 古書店幻気堂をきりもりしていて そして この二人の間に生まれたのが  本編の主人公 文庫 栞 なわけですね。 つまり 彼女 栞さんは 妖怪と人間の クォーターになるわけだ。 ちなみに 妖妃おばあさんは  妖怪界の掟(まあ人と結ばれて子をなして。血縁関係になる)のは御法度のようで 今は ある所に幽閉されているとかいないとか いい加減なじいさん 読本氏の言葉なのであてになりませんが。 まあ そんな感じで この文車堂は 営業しています。 あと一人 文車堂の従業員 茨木 僮士(いばらきとうじ)って名前から分かるかもですが。。。 彼もまた 鬼茨木童子の直系だそうだが  まあ 現在は この二人ともに 普通にひととして暮らしているし また 栞の母 文乃も 普通に人間として人生を全うするだろうと 皆 思っています。  では ここらで 文車堂の移動古書店へ。
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