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確かに、碧斗にしては少し飲みすぎなような気がした。
普段は顔に出ない碧斗だが、アルコールと一緒に疲れが滲んでいた。
「もうっ……」
私は自分のシートベルトを外し、シートに埋もれる碧斗の身体をゆすった。
「碧斗! 泊まるならお願い、自分で歩けるうちに動いて!」
碧斗は顔をしかめながらなんとか目を開けた。
私は運転席から降りると助手席のドアを開け、何とか碧斗を車から出した。
碧斗は眠い目をこすりながらも何とか自力でホテルの部屋に辿り着いた。
碧斗は窓に広がる夜景を見るよりも早くベッドに倒れこむように横になった。
「……碧斗?」
自分の荷物を放り出し、碧斗に駆け寄った。
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