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彼は一緒に履修している同期生数人と
六時からの夕稽古に道場へ向かった。
「選択必修が五限ってたまんねえ。」
「総合科目は学部に関係ないから、どう
しても五限とか土曜日とかになりやすい
んだよな。」
「あー、面倒。」
「あと十五分だぜ。」
「ちょい急ごう。」
剣道場は体育館の地下にある。体育館
正面の入り口から入り、すぐ右の階段を
下りると剣道場、柔道場、ボクシング場、
空手道場などが並ぶ。
賢一たちが階段を下りていると、突然、
目の前に白いモノが飛び出してきた。
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