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「きゃあああああ」
近くで女性の悲鳴が聞こえた。
コンビニの前で煙草を吸っていた板東幸治は辺りを見回した。
目の前の道路に人の姿は見当たらない。普段交通量の多いこの道路も今は街灯に照らされているだけだった。
深夜二時を過ぎていたためそれほど不思議ではない。
板東は視線をコンビニの駐車場に移した。
止まっている車の中で、女性がスマホをいじっている。明らかに外で発声したものだったからこの女性ではない。
不審者でも現れたか。まさかこんな時間、こんな所で撮影なんてしないだろう。
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