愛の大きさ

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でも本当は、俊ちゃんが……じゃなくて、あたしが俊ちゃんに溺れているんだよ。 「あんなにぎゅーって抱き締めてたら、細い陽菜ちゃんが折れちゃいそう、ふふふ」 これって、さっきのことだ。 あの姿を見られていたことに、今更ながら恥ずかしくなって、顔がカッと一気に熱くなる。 「何の話だよ」 「さっき、部屋で陽菜ちゃんのことを、ぎゅーって抱き締めて寝てるの見ちゃった。しかも裸で……キャッ」 語尾にハートが付いていそうな言い方で、楽しそうに話しているあゆちゃん。
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