第二章

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自宅に戻り、熱いシャワーを頭から浴びた。 フッと鏡に映る自分をみて、一気に冷める。 身体に咲く無数の紅い花。 胸から腹へと散らされている紅。 背中を鏡に映せば、ソコにも紅が散りばめられていた。 彼は私が思っている以上に、独占欲が強い。 今まで、あまり話した事がないはずなのに、結婚を受け入れる彼。 普通ならば、嫌な気持ちというか、不信感を持つんだろうけど、不思議とそれらがない。 それが何故だか、私には分からない。 だって、ただの同僚が一夜にして婚約者? いやー、あり得ないし。 あり得ないんだけど、なんだか受入れてしまいそうな私がいる。 いや、マジであり得ないよね。 うん、あり得ない。
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