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自宅に戻り、熱いシャワーを頭から浴びた。
フッと鏡に映る自分をみて、一気に冷める。
身体に咲く無数の紅い花。
胸から腹へと散らされている紅。
背中を鏡に映せば、ソコにも紅が散りばめられていた。
彼は私が思っている以上に、独占欲が強い。
今まで、あまり話した事がないはずなのに、結婚を受け入れる彼。
普通ならば、嫌な気持ちというか、不信感を持つんだろうけど、不思議とそれらがない。
それが何故だか、私には分からない。
だって、ただの同僚が一夜にして婚約者?
いやー、あり得ないし。
あり得ないんだけど、なんだか受入れてしまいそうな私がいる。
いや、マジであり得ないよね。
うん、あり得ない。
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