しゃぼんだま

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あれは引っ越したその日のことだ。 僕は近くの公園で一人、シャボン玉を飛ばしていた。 五、六個も飛ばした辺りだろうか。 「わあ、きれい」 頭の上から声がした。 振り向くと、傍の木からひょいと空色のワンピースの女の子が飛び降りてきた。 「シャボン玉してるの?」 大きな目が糸になる。 それが君だった。
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