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「あ......」
中には舞を披露した女の子がお茶を飲んでいるが、何かがおかしい。
「あのさ、そろそろ正体表したら?」
「バレたか......舞の時も魔法をかけていたと言うのにお前にだけは効かないんだから!」
そう言ってもとの結月の姿に戻ったときには驚いたが、丁度部屋に逃げてきたルーカスにも見つかり、巫女は結月だったとみんなに知らされ、爺にさんざん説教を食らった結月は、着替えて残りの大鍋茶を売りに行くはめになってしまった。
「まさか結月だとは気づかなかった。いつ気づいたんだ?」
「ノアも横にいたんだけどボーッとしててさ。舞の時にはおかしいと思ってたよ」
「おい、外見てみろ。みんなに押し付けられて、おじさま軍団にもみくちゃにされてる。これで俺たちの気持ちもわかるだろ」
外では大騒ぎだったが、結月の「大鍋茶終了だーーーーー!」との叫び声であっけなく面白い騒ぎは戻り、交代で残り時間の祭りを楽しんだ。
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