思い出

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 __ガタンゴトンッ  久しぶりに帰る田舎への電車が、僕を乗せて揺れている。  太陽が沈みかかってオレンジ色になった空を見ながら、その車窓に自分の顔を写した。  高すぎるくらいだと思っていたビルの数も減って、周りには稲の沢山実った田んぼが、ひたすらに並んでいる。  中学になって東京へ引っ越してからここへ来るのは初めてだから、大体7年ぶりくらいだろうか。  今は大学の夏休みを使って田舎に帰ってきている。  7年も経っているのだから、だいぶ変わったところも多い。  「あの場所、まだあるかな……」  自分の他に2人程しか座っていない車両で、所々変わってしまった景色を見ながら、僕は呟いた。
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