キミとの繋がり

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「きったねーな!」 ビールジョッキを持って、あたふたしている奏太におしぼりを投げつける。 「お、お、サンキュ。」 奏太は、よっぽど動揺しているのか、ジョッキを持ったまま、色々なところを拭こうとしている。 おかしな動きが多すぎて、ジョッキの中のビールが、今にも溢れそうだ。 「おい!まずジョッキを置け!」 「あ、あ、そうね、そうだわね、おほほ。」 ふざけておちゃらけているが、動揺しているのが丸わかりだ。 こんなにうろたえているってことは、やっぱり… 「お前、キミと付き合ってた?」 ってことなんだろう。 「ううう…」 なんか、悪いことをして怒られているガキみたいに、ビクビクしながら、おしぼりで色々なところをふいている奏太。 汚れていないところまで。
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