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「梓!何で此処に?」
「何でって和くんと約束してたじゃないの!」
「俺と!約束??」
「そうよ!今日のお昼頃 此処に来てくれって…。」
全然覚えてない…
どう言う事だ??
「梓は死んだんじゃないのか?」
「1度は死んだわ、でもあの後息を吹き返したの!先生も驚いてた。でも和くんは来てくれなかった。退院してからも暫く連絡が取れなくて気になってたの!そしたら昨日連絡をくれて此処で待ち合わせしてたのよ?覚えてない??」
「ご、ごめん。ヤバイ…マジで嬉しい…。」
俺は男だからとか恥ずかしいとか関係なく梓の前で大泣きをしてしまった。
こんな奇跡があって良いのか?
こんな漫画みたいな事があって本当に良いのか…。
梓は俺が泣き止む迄黙って待っててくれた。
俺達は、再会してから何事も無かったかの様に過ごした。色んな所に行って色んな物を食べて笑って過ごした。
久しぶりな様な気がする。
こんなに笑って毎日が楽しく思えたのは…。
俺は働いて結婚式の費用を貯めようっと考えていた。だから求人広告やネットを見ては自分の出来そうな所があれば面接に行った。
「やった!!採用だ♪」
俺は梓に早く報告をしたくて外で梓の帰りを待っていた。
まだかな…あっ!帰ってきた!
「梓!!………!?」
梓は俺の知らない男と楽しく話しをしていた。
「梓…。誰?」
梓は一瞬気まずそうな表情を浮かべた。
梓と一緒に居る男が俺の前に立った。
「彼女は俺と付き合ってる!!」
「何を言ってるんだよ!梓は俺の彼女だ!?」
「彼女は梓じゃない!彼女は良子だ!?」
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