主役になる日【日常にあるショートファンタジー】

1/5
7人が本棚に入れています
本棚に追加
/5ページ

主役になる日【日常にあるショートファンタジー】

部屋に降り注いできた白い光で、ぼんやりと目が覚めた。朝が来たようだ。 時計を見ると目覚ましが鳴るまであと一時間ちょっとある。はぁ、今日も仕事かぁ。布団の中から出たくないなぁ。時間になっても気が進まなかったら、仕事休んじゃおうか。それがいい。もう今日はずっと寝ていよう。そう決心してゆっくりと目を閉じた。 ん?ここは…?空の上!?どうやら空を飛んでいるようだ。気持ちいい。 ドラゴンボールのキャラクターのように自分の力で自由に空を飛んでいる。首の辺りに力を入れて上に引っ張る感覚で上昇する。行きたい方向に向かってこめかみの辺りに力を入れるとスピードが上がる。すごい!よし!思いっきりスピードを上げてみよう。景色の流れが線にしかみえないぐらい猛スピードになった。早すぎるだろ!って自分で自分にツッコんだ。 そういえば一体どこまで飛んで行けばいいのだろう。そう思っていると、後ろから追ってくる気配がした。 「何かが来る。デカイ!」
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!