プロローグ

2/6
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/38ページ
ーー桐崎さん? こちら渋谷です。 女の人の声が頭に響く。 『はい、桐崎です。準備は出来ましたか?』 ーーええ。今はターゲットの頭上にいます。 『分かりました。では、今から突撃します。抵抗したら迷わず撃って下さい』 分かりました、という声を聞いて、私は周りに待機している隊員に目配せをする。 頷いた隊員を確認して、目の前の扉を音を立てて開く。 「動かないで下さい! 私たちは国家特殊部隊SETです! 藤岡さん、あなたを麻薬取締違反で逮捕します。抵抗したら、どうなるかは分かりますね?」
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!