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スクランブル交差点では、まだ何が何やらわからず、あたふたしている人が大勢いる。
近くの交番からは、幾人かの警官が足早に駆けつけるが、人混みの中を進むのに難儀している様子だ。
そんな中、更にハプニングは起きた。
シュー
シュー シュー シュー …
シュー シュー シュー
シュー …
妙ちきりんな音と共に、スクランブル交差点のそこここで、白い煙が勢い良く噴き出し始めた。
あまりにも突然なことで、周囲の人だかりは絶句して、何が起きているか理解できないようであった。
たちまち辺り一面は白い海となり、悲鳴が悲鳴を呼ぶ事態になった。
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