おまけ。シマリスというオンナ。(大和編)

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その後、 紆余曲折あったけれど、 俺達は6月に結婚式を挙げ、ハネムーンにでかけ、 自宅の2階をリフォームし、 店のシマの使うキッチンに背の低いシマに合わせてお立ち台を付けた。 「使いやすーい。」とシマは歓声をあげる。 良かった。 これまでも、自分の背に合わせたキッチンはなかっただろうから… 後、ガラスケースを取り付け、パンの販売も少しづつ、出来る様になった。 シマのパンは美味しいから、みんなに食べてもらいたいという 俺の希望だ。 (シマのパンは材料が良いので値段は高いけれども…) 今回、カフェの店員はアルバイト大学生を2人雇ったらしく、 どうしても2人が都合がつかないときは、 遥香ちゃんかシマがカフェに出ることにしたみたいだ。 (昼間1人で家にいるより気晴らしになるらしい。) ひとりのアルバイトの女の子はイラストが上手で、 リスがボーダーのTシャツを着た可愛らしいイラストを描いてくれ、 「シマリスのパン」と描いた紙袋を将太が作って、 パンを販売するときに使っている。 「シマリスのパン」は美味しい。と口コミで広がり、 パンだけを買い求める人もやってくるようになっていったけれど、 シマは無理せず、朝食後にもう一度だけ、パンを焼くようにして のんびり美味しいパンを作っている。 まあ、「茶色い月」は数が作れないので週1回のランチ限定になっていて カフェも繁盛しているかな。 そして 将太の蕎麦も人気がある事は一応記しておく必要があるだろう。
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