814人が本棚に入れています
本棚に追加
/306ページ
「よしっ」
広間に張り出された数字の書かれた紙に「393」の文字を見つけ、小さく握りこぶしを作って微笑んだ。
後ろの方にいたスンヒュンさん達に大きく手を振って親指をぐっと立てて笑えば、ぱっと笑顔になり「おめでとー!」と叫んでくれた。
小走りで駆け寄ると、スンヒュンさんが私を抱きしめてグルグルと回った。
「おめでとう! 一時はどうなるかと思ったけど、でも流石マドカ!」
「本戦も、この調子で頑張れ」
はい!と笑顔で頷いた。
「でも、ちょっとコンテンポラリーは力み過ぎていたよ、そこが次の課題だね。まあ、今回はドローニャが悪いんだけど」
私の肩をぽんと叩いたレオンさんは、クスクスと笑ってそう言った。
最初のコメントを投稿しよう!