大好きなあの子

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そんなあの子がいつもより元気がないとき 会えない自分をいつも歯がゆく思う。 飛んでいって抱きしめてあげたいけど、そうはできないから。 携帯から送るたくさんの言葉の羅列も、彼女に届いてるのかどうか不安になる。 私は彼女に救われたけど、彼女は私の言葉で救ってあげれてる? 彼女の一番近くにいる大切な人はとても大人で、私と彼女の関係も理解してくれていると聞いていた。 1度だけ、彼女の携帯に彼が登場したことがある。 それは彼女が私にメッセージを送れないほど、体調が悪かった時。 「いつも仲良くしてくれてありがとう」 彼はそう綴って彼女の今の状態を説明してくれた。 だれだかもわからない顔も知らない相手に、そこまでしてくれる彼は、私の大好きなあの子ととても似ていて 誠実で嘘のない素敵なご夫婦だなと感じた。 「これからも仲良くしてあげてね?」 そう言えてしまう彼の懐の深さに感銘を受け、彼女だけじゃなく彼のファンにもなってしまった私。 そのあと、たびたび登場する二人のいろんな話を読みながら、まるで物語みたいだとニヤニヤしてしまう。 「チョコレート一緒に食べながら、またあの話を聞かせてよ」 もう何回も聞いたはずの彼女たちの物語は、飽きることなく私を癒してくれる。 いつか会えたらいいな? そう思える距離感がきっと心地いいのかもしれないと、今日もまたあの子とおしゃべりするのを楽しみにしている。 fin
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