大好きなあの子

2/4
6人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
名前も住所も顔さえ知らないあの子の、唯一知ってることと言えばチョコレートが好きだってこと。 SNSで知り合って、気がついたらすっかり彼女に魅了されてた。 彼女の綴る言葉が私は好きだ。 時に妹みたいに可愛くて 時に姉みたいにしっかりしてて そんなギャップも魅力の一つなのかもしれない。 彼女に叱咤されれば立ち止まり考え前に進める。 一番つらかったとき、一番そばにいて寄り添ってくれたのは、顔も知らないあの子だった。 いつか、会ってみたい そう思わなくもないけれど 会わないからこそ、本音が語れるのかもしれないとも思う。 それは彼女の大切な人が言ってくれた言葉でもあって、なるほどと妙に納得したものだ。 リアルな友達はもちろん大切だけど、なかなか本音は語れなかったりもする。 現代においてそれは希薄な人間関係に繋がっているのかもしれないけれど、逆に現代だからこそ顔の見えない友達は必要なのかもしれない。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!