遠き日に

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「またね。」 そういって小さな姫は笑顔で帰る。 そしてまたこの梅の木の下で歌いながら鞠をついている。 辰之助が病の療養のためにこの田舎に来てしばらくしてから出会った姫はどこかの貴族の娘のようだ。 彼女もまた体が弱いため療養のために来ているという。 たまに木に登っているやんちゃな姿をみるととても病気のようには見えないが。
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