四社

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さっさとしてしまいましょうかと、米を研いで野菜を切る。 衣を作ってあとはみんなが帰ってくる時間に揚げるだけだと一息ついていると、「ただいまー」と元気な声で海都が帰ってくる。 予定時間よりも一時間も早い。 「お帰りなさい。早かったんですねぇ」 「うん、空いてたから早くついたんだ。その分寄り道しないで帰りなさいって。荷物置いたら銭湯行っていい?」 「じゃあ、雪翔も連れていってください」 「分かった!後、洗濯機空いてる?」 「ええ」 「浸け置きしたいんだけど」 「右側の使ってくださいよ?」 わかったと聞こえ、ガタガタと洗濯機に何か入れている音がするので、まただいぶ汚してきたのだろう。 雪翔を連れて銭湯に行ったので、またのんびりとテレビを見ながらお茶を飲む。 いつも見ているアニメだが…… 「こういうのも見るんですね」 「商店街で言われたんですよ。若い子に付き合うのに見た方がいいと」 「でも、このキャラクター、薬屋の店長に似てませんか?ワンチャンもいるし」 「でしょう?それも店名が同じなんですよ」
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