第3章
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息を呑んだ博雅が自分を抱く者の顔を見上げて―――その瞳が見開いた。 「そなた……青……」 「阿迦陀須多光刹帝魯蘇陀摩擦」 きっと空を睨み上げた晴明が呪を唱える。 黒雲から稲妻が閃いた。 「―――っ!」 晴明の伸ばした腕の先で稲妻が弾かれる。 しかしその反動で、晴明は博雅ごと弾き飛ばされた。 おおおおおおおう。
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