桜 舞い散る

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そして 数十年 経ち 僕は 妻と 息子と一緒に 僕の母校である小学校へ 息子の入学式の帰り道 あの 桜並樹のトンネルを 歩いて 桜舞い散る 瞬間 あの出来事が フラッシュバックしたのだが なんと 僕と妻と 手を繋いでいた 息子が 急に 手を離して 走り出して行った そのあとを 「ほらようちゃん。どうしたの急に走り出して」と 妻が 話しかけたその時 息子が 「この子が帽子飛ばしてさ拾ってあげたの」と 言うも 彼の後ろには 誰も いなくて ..... 僕は 思い出していた 「桜色のワンピースの子。ツインテールのだろ」と 息子に 言えば 「うん。父ちゃんも見たの。」と 言い 手には 桜色のクッキー 「あらこのクッキーどうしたのようちゃん」 と 妻が 呆れた顔で 聞くので 僕は 「美味しいぞ。父さんの時は桜餅だったがな」と 言い 三等分に 分けて いただきながら その 桜並樹のトンネルを歩きながら ふと その少女の笑い声が 急に聞こえたような 僕は まだ いたんだな できたら よういちの息子の時も 会いたいものだな
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