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その日の朝食は食欲のない私には拷問に等しいものだった 身体中が食べたくないって拒否している ここ二年、食欲に関しては感情任せで・・・その結果が今の体重で体型だ 私的にもこのままではいけないとは思っているけど、正すことができない私がいる 樹さんは、そんな私の正面の席に座り、私を見ながらニンマリしてたわいもない話をする 普通の家族みたいに・・・ そこには温かいものがある 過去には私の周りにもあった ―――でも今は、病気にかこつけて手放したもの・・・ そんな事を思っていると、自分の中でいろんな思いが溢れ出してきて・・・涙がこぼれ落ちる 樹さんはそんな私を同情したのか、隣の席に座りポンポンと軽く私の頭を叩き、優しいいつもの笑顔で微笑みかけてくれる 懐かしく、愛おしく思ったことがある、この笑顔・・・ この人を 私はなぜ、こんな風に人を疑うことしかできないのだろう? そう思うと、気持ちが憂鬱になってくる
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