続・波乱の夏休み

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どこからか声が聞こえる。 よく知ってるような、懐かしいような、それでいてどこか恐怖を覚えるような声色で。 “彼”は言っていた。 ーカウントダウンはとっくに始まってるー その声は誰だろうか。 よく知ってるはずなのに、思い出せない。 いつか、どこかで、聞いたはずの声。 思い出したいような、思い出したくないような、複雑な気持ちだ。 思い出そうともがいている俺を嘲笑うように続けざまに言葉を放つ。 ー崩壊の音が聞こえるとき、絶望の色に染まるとき、お前が闇色に輝くとき、俺は……ー そこから先の言葉は、光に包まれて聞こえなくなった。
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