ハッピーバレンタインデー……?

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「田倉美乃子さん。素行調査の方はどうなっているのかしら?」 久し振りに猫の爪から使者が私の元にやって来た。 カンパネラ学園に潜入して半年になるけど、調査の方は残念ながらちっとも進んでいない。 「先月末、喫茶・Nail of a catで初めて伊達くんと接触できました。そこで分かったのは、伊達くんはスイーツ男子だということです」 「……は?たったそれだけ!?あなたね、このままじゃエージェント失格だわよ!」 だってこれ以上どうしろっていうの? 甘いものが苦手な私にパフェを完食しろとか無理難題を叩きつけられるし。 しかもあのイケメンからサーブされるという羞恥プレイ付き。 「もう無理かも。私には猫の爪のスペシャルエージェントなんて……」 「待ちなさい。諦めるのはまだ早いわ。実はダンテ様から預かって来たものがあるの。これよ」 怪しげな小さな小瓶を渡された。 「これを使って、彼を落としなさい」
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