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小さな公園に少女が一人。
「お兄さんはどうして一人なの？」
「…家族がいないからさ」
「お兄さんは、どうして水の中にいるの？」
「…冷たくて落ち着くからさ」
「お兄さんはどうして真っ赤なの？」
小さな少女の問いかけに、青年は黙った。上半身だけを池のふちに出して。しゃがんでいる少女と目を合わせた。
「……それはね」
青年がにんまりと笑い口を開く。青年の水の周りはなぜか赤くなっていた。
「――――」
青年の手には鈍く輝く銀色の―――
ジリリリリリリリ！！
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