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それがまた絶品なのです。
女子力で確実に劣る私(女子と言う年齢ではないアラサ―)は働きながら家事をこなす夫を尊敬しています。
だからこそ夫の意見には耳を傾けています。できることであれば私も力になりたいと思っているのですが……。
「子どもを産む? 誰が?」
「俺だよ俺。俺しかいないだろ?」
なぜ夫が疑問符を浮かべるのでしょうか。
「貴方が産むってどうやって」
「医学の進歩はすごいぞ」
まるで子どものような笑みで続ける。
「人口子宮とかっていうのを体内に移植? したら子どもが産めるそうだ」
「また随分と曖昧ですね」
フハハハハハ。豪快に笑う夫に私もつられて僅かに口角が上がる。
こうなったら夫のペースです。
「子どもの名前はどうする?」
「まだ納得していませんよ」
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