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「敵襲!!」
その攻撃に気付いた城兵がそう声を上げた。
その声に呼応するようにそこに兵が集中し始めた。
少しの間小競り合いのような戦いが行われていたが、篭城側の兵達は次第に戦ってる相手の中に浅井兵が混じっていることに気付き士気は下がり始めた。
「あれは遠藤様だ。」
「あそこにおられるのは磯野様だ。なぜに俺らは味方同士で戦わなければならないんだ。」
それを見た海玄は長政に
「長政殿、篭城している兵に降伏を促してはいかがかな?この士気の下がりようからして降伏してくる兵も少なくないと思うが。」
「そうですね。わかりました。」
長政はそう返事を返すと篭城兵にも見える場所に移動して大声で降伏の説得を始めた。
それに呼応するように直経、員昌も降伏を促しはじめた。
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