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そして10月4日、警察が警戒を強化するほどに危険になった現実を知った真琴は、母や愛との会話、そして何気ないテレビのニュースから己の「無知」を悟り、決意を新たにする。
そして夕刻にバイト先に着いた真琴を出迎えたのは、勤務の予定がないはずの伊東だった。
面食らう真琴に伊東が告げたのは、真琴たち1年生に希望を託すという意志と、運営を「成仏させてやれ」という願いであった。
問う真琴に対し伊東は、運営の思惑は不明としながらも、運営が9月28日に「徳」の高い一部の学生に何らかの判断を委ねた上で時間かせぎをしているのだという推測を示す。
運営から課題を課せられた学生たち、それが即ち松下の言う「今の運営」を指すのかは定かではないものの、運営の目的はやはりカレンコレクションの先にあると理解した真琴は、バイトの予定が無くなったため島田と合流してカレンコレクションに挑む。
そうして開始した4日目のカレンコレクションでは受験生らしき高校生と出会い、その高校生の家で夕食を振る舞われることになる。
その家には穏やかな母親、そしてクセのある父親がおり、その父親は「今のテレビはつまらなくなった」と言い放つが………
301ページに続く
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