『貴方に会えて、本当に良かった』
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屋台から外れ、境内近くまで来ると人はおらず、近くのベンチに腰掛ける。 仄暗い夕空の下、雅君の顔が薄暗く見える。 「いきなり来るから、驚いた」 「……ごめん。私もいきなり過ぎたなって、後で思った」 ハハ、と笑う雅君は余裕で、私の手を握ると核心をついてきた。 「好きって、本当?」 「……うん、本当」 「彼氏は?」 「別れてきた……」
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