自宅篇

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お袋のペンをギリギリ避けつつ、 肘と膝で挟んで打ち砕き、 リビングに逃げ込む。 親父がコタツに入り浸り、 テレビを見ながら切り抜きファイルを開いていた。 「なあ熊太」 「何や!?」 「何でパンツ見て捕まるアホ居るんやろな。 新体操のレオタードのが過激や思わんか?」 「知るか!隠してた方が見たいんちゃうの!?」 「そうやな…」 頷きながら親父は、 またファイルのルーズリーフに書き込んだ。 俺の混沌さはお袋から、 知識欲は親父から受け継いでいるのであろう。 ただし姉は両親のウザさを受け継いだ。
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