第2章 悲しみ、のち。

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「一緒に…来てほしいところがある…」 「どこに…?」 「…きっと…、君にとってはあまり居心地のいい場所じゃない」 「…よくわからないけど…、でも、私が行くことで力になるなら…」 おおよそ見当がつかなかった。 彼の実家、というわけではないようだった。 もっと深刻で、彼が決して見せなかった場所だと思う。 約束の日まで、気が気じゃなかった。 それでも毎日、やることはあって、それなりに忙しい。 彼は忙しさの中で、気を紛らせているようだった。
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